メディカルサロン ナチュラルデンティストリー Blog
2013年12月29日 日曜日
年末にあたり1年を振り返る
皆様、こんにちは
平成25年も残すところわずかとなりました。
日本抗加齢医学会専門医である私たちのこの1年は、予防医学と抗加齢医学をさらに系統的に学ぶことが出来た、充実した1年でした。
平成25年も残すところわずかとなりました。
日本抗加齢医学会専門医である私たちのこの1年は、予防医学と抗加齢医学をさらに系統的に学ぶことが出来た、充実した1年でした。
私たちは今年の1月より、ヨーロッパの抗加齢医学会の「予防医学と抗加齢医学、再生医学コース」に参加しています。EU圏内共通の運用規定に則り学習が進みますので、品質は保証されたコースです。もちろん通信教育ではなく、実際にヨーロッパまで行き、朝早くから夕方遅くまでみっちり授業があります。自宅に於いても学習課題が科せられますので、それなりに大変です
1月は最初の授業でバルセロナで開催されました。
バルセロナと言えば、建築家ガウディのサクラダファミリア教会が有名ですが、2人とも授業だけでクタクタです。結局教会を観光する事もなく帰国しました(残念)。
一番最初の講義は、パリで開業されているデイエガー先生による予防医学•抗加齢医学概論でした。
「もしこの参加者の中で、アンチエイジングがたった1つのサプリメントや薬を飲むだけで実現すると思う人がいるなら、授業に参加しなくてもよろしい。バルセロナの街中に観光に行って下さい。安易なアンチエイジングなどあり得ません。アンチエイジングは来る日も来る日も、毎日が戦いなのです」と言われたのが、私たちの心に今でも深く刻まれています。
参加者は比較的少人数ですが、ヨーロッパの人だけでなく、南米、中東、東南アジアの人たちもいてワールドワイドです。
アフリカの一部地域を除いて、今や世界中どこでも悩まされる病気は共通です。アフリカなどで平均寿命が短いのは、乳幼児期に死亡する人が多いためで、長寿者がいない訳ではないのです。予防医療や抗加齢医療は、もはや工業国だけの話しではありません。
教授陣は先ほどのデイエガー先生を始め、ボルフ先生、ニクソドルフ先生、マロッタ先生、クロードダレ先生など、ドイツ、フランス、イタリアなどから、世界でもトップクラスの人ばかりです。どの先生も、熱心で情熱的な人たちばかりです。その人たちから直接、基礎から実践までを学ぶことが出来ます。
コースのディレクターであるボルフ先生から、「予防医療とは療法や治療を施すことではない患者さんを支援する事である」という哲学を徹底的に教えられます。安易に薬を出す事などは絶対にあり得ません。
内容も多岐に亘り、環境医学、ストレス医学、循環器予防医学、ホルモナルサプリメンテーション(ホルモン補充療法とは言いません!)、メンズヘルス、ニュートリション、スポーツ医学などなどなど体中のすべてです。商業ベースである米国のアンチエイジング医療と、ヨーロッパのそれは性格を全く異にしています。
第2回はニース、第3回はドレスデン、第4回はパリと、毎回開催場所が変わりました。
どの土地も観光で行くと楽しいところばかりなのでしょうが、なかなかそうは行きません。多少要領を覚えて楽しむ時間も持てるようになってきましたが、やはり第一は勉強です毎回試験もあり、本当に大変です
コースはまだ後1年半続きます。無事に修了したいと強く思っています
日本では病気になってから早期発見早期治療する2次予防がポピュラーですが、病気にかからないようにする1次予防の方が遥かに労力もお金もかかりません。ですから普段に受けられている健診などの医療サービスに、ヨーロッパ式の予防医療やアンチエイジング医療を上手に取り入れる事をお勧めします。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
1月は最初の授業でバルセロナで開催されました。
バルセロナと言えば、建築家ガウディのサクラダファミリア教会が有名ですが、2人とも授業だけでクタクタです。結局教会を観光する事もなく帰国しました(残念)。
一番最初の講義は、パリで開業されているデイエガー先生による予防医学•抗加齢医学概論でした。
「もしこの参加者の中で、アンチエイジングがたった1つのサプリメントや薬を飲むだけで実現すると思う人がいるなら、授業に参加しなくてもよろしい。バルセロナの街中に観光に行って下さい。安易なアンチエイジングなどあり得ません。アンチエイジングは来る日も来る日も、毎日が戦いなのです」と言われたのが、私たちの心に今でも深く刻まれています。
参加者は比較的少人数ですが、ヨーロッパの人だけでなく、南米、中東、東南アジアの人たちもいてワールドワイドです。
アフリカの一部地域を除いて、今や世界中どこでも悩まされる病気は共通です。アフリカなどで平均寿命が短いのは、乳幼児期に死亡する人が多いためで、長寿者がいない訳ではないのです。予防医療や抗加齢医療は、もはや工業国だけの話しではありません。
教授陣は先ほどのデイエガー先生を始め、ボルフ先生、ニクソドルフ先生、マロッタ先生、クロードダレ先生など、ドイツ、フランス、イタリアなどから、世界でもトップクラスの人ばかりです。どの先生も、熱心で情熱的な人たちばかりです。その人たちから直接、基礎から実践までを学ぶことが出来ます。
コースのディレクターであるボルフ先生から、「予防医療とは療法や治療を施すことではない患者さんを支援する事である」という哲学を徹底的に教えられます。安易に薬を出す事などは絶対にあり得ません。
内容も多岐に亘り、環境医学、ストレス医学、循環器予防医学、ホルモナルサプリメンテーション(ホルモン補充療法とは言いません!)、メンズヘルス、ニュートリション、スポーツ医学などなどなど体中のすべてです。商業ベースである米国のアンチエイジング医療と、ヨーロッパのそれは性格を全く異にしています。
第2回はニース、第3回はドレスデン、第4回はパリと、毎回開催場所が変わりました。
どの土地も観光で行くと楽しいところばかりなのでしょうが、なかなかそうは行きません。多少要領を覚えて楽しむ時間も持てるようになってきましたが、やはり第一は勉強です毎回試験もあり、本当に大変です
コースはまだ後1年半続きます。無事に修了したいと強く思っています
日本では病気になってから早期発見早期治療する2次予防がポピュラーですが、病気にかからないようにする1次予防の方が遥かに労力もお金もかかりません。ですから普段に受けられている健診などの医療サービスに、ヨーロッパ式の予防医療やアンチエイジング医療を上手に取り入れる事をお勧めします。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
投稿者 滝歯科医院 | 記事URL
2013年12月28日 土曜日
予防について
皆様、こんにちは
今日は私たちのクリニックにとって、とても大切なテーマである「予防」についてです。
予防は皆様ご存知の通り、病気の経過に従い1次予防、2次予防、3次予防に分類されています。
病気の発症予防、例えば健康教育や予防接種、フッ素塗布などは1次予防と言います。
病気の早期発見、早期治療で、健診などは2次予防。
病気になって、リハビリが3次予防。
さらにもう一つ大切な予防の概念があって、それを「4次予防」と言います。ベルギーの家庭医である、ジャムール先生が唱えているものです。彼は患者の視点と医師の視点から予防を分類しました。
患者は自分を病気と感じていないし、その患者に医師も疾病を認めない。ーー1次予防
患者は自分を病気と感じていない、しかし医師はその患者に疾病を認めた。ー2次予防
患者は自分を病気と感じている、医師もその患者に疾病を認めた。ーーーーー3次予防
患者は自分を病気と感じている、しかし医師はその患者に疾病を認めない。ー4次予防
つまりジャムール先生が言う「4次予防」とは、何となく不調であるだけの患者に対し、疾病があるかの如く扱って、投薬や治療をしてしまうことを厳に慎むことを指します。
あるいは、日常の当たり前の出来事を捉えて新たな病気を創造してしまったり、あるいは病気の押し売りがこれに該当します。
不安を煽る健康教育、不必要な予防接種、画一的な健診、誤診、過剰医療などから、如何に多くの健康被害が生み出されていることか。これらから患者を守る事も「4次予防」であるとジャムール先生は述べています
この4次予防、quaternary preventionとキーワードを入れると世界中のサイトが出てきますが、なぜか日本語での記述は見つかりません。日本の医療に不都合な言葉なのでしょうか。
今日は私たちのクリニックにとって、とても大切なテーマである「予防」についてです。
予防は皆様ご存知の通り、病気の経過に従い1次予防、2次予防、3次予防に分類されています。
病気の発症予防、例えば健康教育や予防接種、フッ素塗布などは1次予防と言います。
病気の早期発見、早期治療で、健診などは2次予防。
病気になって、リハビリが3次予防。
さらにもう一つ大切な予防の概念があって、それを「4次予防」と言います。ベルギーの家庭医である、ジャムール先生が唱えているものです。彼は患者の視点と医師の視点から予防を分類しました。
患者は自分を病気と感じていないし、その患者に医師も疾病を認めない。ーー1次予防
患者は自分を病気と感じていない、しかし医師はその患者に疾病を認めた。ー2次予防
患者は自分を病気と感じている、医師もその患者に疾病を認めた。ーーーーー3次予防
患者は自分を病気と感じている、しかし医師はその患者に疾病を認めない。ー4次予防
つまりジャムール先生が言う「4次予防」とは、何となく不調であるだけの患者に対し、疾病があるかの如く扱って、投薬や治療をしてしまうことを厳に慎むことを指します。
あるいは、日常の当たり前の出来事を捉えて新たな病気を創造してしまったり、あるいは病気の押し売りがこれに該当します。
不安を煽る健康教育、不必要な予防接種、画一的な健診、誤診、過剰医療などから、如何に多くの健康被害が生み出されていることか。これらから患者を守る事も「4次予防」であるとジャムール先生は述べています
この4次予防、quaternary preventionとキーワードを入れると世界中のサイトが出てきますが、なぜか日本語での記述は見つかりません。日本の医療に不都合な言葉なのでしょうか。
投稿者 滝歯科医院 | 記事URL